多可町指定文化財

出山釈迦図(伝 可翁筆)・寒山拾得図(雲門寺) 

【時    代】 室町時代
【法    量】 中幅:タテ92.0×ヨコ36.5cm
【材    質】 絹本墨画  【員    数】 3幅
【備    考】 
 中幅の出山釈迦図には『可翁』の落款が押される。左右の寒山拾得図は中幅とは画風が異なっており
別個の作品であり、のちに三幅対として組み合されたもの。
中幅の出山釈迦図については、印章、作風とも、可翁の作であるとする説と、時代的には、初期水墨画
特徴を示すが、可翁の他の作例と比べ、印が符合しないとする説があり、真偽は明確ではない。また、左右
の寒山拾得図については、製作時期も中幅よりはやや下るものと思われる。
 しかしながら、何れも、禅味豊かな優品であり、周辺地域では比較的少ない、中世水墨画の作品である。