多可町指定文化財
白衣観音図 土蔵栄相筆(法幢寺)
【時 代】 室町時代(16世紀後半)
【法 量】 タテ120.1×ヨコ67.1cm
【材 質】 絹本着彩
【備 考】
15世紀中頃以降活躍する土蔵(倉)という画派につながる土蔵栄相の作品。
絵師土蔵については作例が少なく、『千手観音像図』(個人蔵)や『北野天神像図』(富賀寺 本)などが、16世紀後半に
活躍した絵師土蔵栄相の作に比定されている。
本図の落款は、上記の作例と同じものと考えられており、しっかりとした筆遣いのすぐれた中世水墨画であり、土蔵(倉)と
いう画家、画派を解明する上でも貴重な資料である。