多可町指定文化財

【時    代】 安土桃山時代
【法    量】 各タテ128.2×ヨコ58.5cm
【材    質】 紙本墨画  【員   数】 2幅
【備    考】 
 桃山時代の巨匠の一人、曽我直庵によって描かれたもの。
当図は、直庵の作品の中では、比較的穏やかに描かれているものの、鷹の眼光は鋭く、
枯れ木の描写には力強い筆の運びが見られる。また、水に写る月を捉えようとする猿は、
牧渓猿と呼ばれるスタイルで、的確な描写とユーモラスな表現で、情趣豊かな作品となっ
ている。
 図上にある賛は、妙心寺57世南化玄興のもので、織田信長に求められて「安土山記」
を草して世に称せられた、すぐれた禅僧。

鷹・猿猴捉月図(曽我直庵筆・南化玄興賛)(雲門寺)