杉原紙の、匠



多可町立の杉原紙研究所は、ものづくりを通じて、人と紙がふれあう場所。
たくさんの人に杉原紙の魅力を知ってほしい。




杉原紙の歴史の始まりは奈良時代だと推定されています。
一度は衰退したものの、この地が発祥の地だとわかってから、復興に向けた活動がはじまりました。
昭和45年、紙漉き経験のあるお年寄りを中心に、半世紀ぶりに杉原紙の紙漉きを再現することに成功。
町立杉原紙研究所が設立され、本格的な再興に乗り出しました。







杉原紙の原木は、楮(こうぞ)。
多可町では、杉原紙をみんなで支えようと、加美区において原料の楮の1戸2株運動を展開しています。
地元で出来た楮は特に色が白いので、白さも大きな特徴である杉原紙の原料には最適。
100%地元産の楮を使用して、杉原紙はつくられています。書道用紙や障子に使われることが多い杉原紙ですが、
今ではお土産にしたり自分用に持ち帰って使ったりできる、様々な商品をつくっています。







杉原紙研究所では、紙漉き体験も行っています。紙をつくる工程を見たり触ったり、体感することで紙をつくる大変さを学び、
日本人に根強い絆のある紙を身近に感じてもらいたいと考えています。地元の方はもちろん、全国各地からたくさんの人が訪れます。
ここは、人と杉原紙が一番近くで触れ合える場所。これからもここで、多くの人と紙について話をしたり、実際に触れてもらったり、
つくってもらう機会を提供していきます。また、時代に合う新たな商品開発も行い、杉原紙を全国の方にお届けしていきます。


   杉原紙研究所

住所
〒679-1322
兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽768-46

●TEL・FAX
0795-36-0080

●開館時間
8:30〜17:15

●休館日
毎週水曜日(ただし水曜日が祝日な場合は翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)

●入館料
無料

●交通機関
JR「西脇市駅」から神姫バス「鳥羽上」または「杉原紙研究所」下車。
「道の駅 杉原紙の里・多可」の川を挟んで隣にあります


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