4月16日、奥中地内のR427号ポケットパークで「あまんじゃこの長石」モニュメントの完成除幕式が行われました。
あまんじゃことは、播磨国風土記に登場する伝説の大男で、地元奥中集落には、このあまんじゃこが使ったと伝わる長石(天秤石)が残されています。伝説によると、昔、あまんじゃこが現在の中区中村町北側にある「岡山」と奥中南側にある「太子山」を一晩のうちに取り除き、みんなをびっくりさせようと長い石の棒で運ぼうとしました。しかし、途中で棒は折れてしまい、両方の山の中間当たりの場所に捨てたとされており、これが「奥中の長石」と呼ばれるようになったそうです。
伝説の長石は、これまで地元公民館前に展示されていましたが、昨年度の道路改良工事(県工事)に伴い、新しく「あまんじゃこの長石」モニュメントとして設置されました。
式では、加東土木事務所多可事業所長の石井所長から「地域の皆さんに親しまれる公園になってほしい」とあいさつがありました。
また、地元集落の真鍋区長さんは「小さいころから語り継がれてきた、親しみある石です。これからも集落住民みんなで大切にしていきたいです」と話しました。