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菜種から作ったBDF(軽油代替燃料)でトラクター運行の実験

 11月27日(金)、加美区観音寺集落内の田んぼで、菜種から作ったBDF(軽油代替燃料)を使用したトラクターの運転実験が行われました。
 これは、多可町バイオマスタウン構想の一環として、菜の花の栽培に取り組む箸荷・杉原・奥豊部・観音寺の4集落の活動です。観音寺集落では、平成20年に菜の花エコ・プロジェクトを結成し、10月から集落内の遊休農地や耕作放棄田約3.5haを利用して菜種の収穫。また、平成21年9月には、100%地元産の菜種を使用した食用菜種油「なたねの菜っちゃん」の商品化に成功し、地域を挙げてBDFの利用促進にも努めています。
 今回使われたBDFは、食用油と同様に、4集落内で栽培した100%地元産の菜種から精製したもので、初めてトラクター用のBDF(軽油代替燃料)として使用しました。
 この日は、地元住民をはじめ、多可町農林業公社・加東農林事務所の職員、関係機関の皆さん約30人が集まる中、軽油に代わる新たな燃料資源(BDF)の活用について、トラクターの運行状況を見守りました。
 また、観音寺公会堂において「菜種油のBDF研修会」も行われ、講師の播州農機販売㈱の本岡賢二さんからBDFの現状や使用上の注意、使用に関するトラブルの解消法などについて説明がありました。
 今回のBDFの活用に際し、同プロジェクトチームの永井良昌代表(観音寺区長)は「BDFの利用は、現状ではコストが高く、広く利用促進を図るためにはさまざまな課題が挙げられる。みんなの知恵で、できるだけ低コストになるよう努力したい。将来は、多くの農家の皆さんがBDFを使用し、自然環境に配慮した農業ができるように努めたい」と話しました。
 また、深田一雄さん(杉原区長)は「これからは、より一層に町と集落との連携を図り、一体的な取り組みとしていきたい」とし、板場利夫さん(箸荷区長)も「菜種油を活用して、さまざまな分野にも取り組んでいきたい」とそれぞれプロジェクトに込める思いを語りました。
 なお、今年度は、約4tの菜種が収穫され、そのうち400㎏がBDF用として搾油・BDF製造所(兵庫楽農生活センター〔神戸市西区〕)に持ち込まれました。400㎏の菜種からは、BDF100リットル、絞りかす270㎏、コンポーネント(肥料)240㎏ができ、出来上がったBDF、コンポーネント(肥料)は、BDFの利活用推進のため、4集落の皆さんに配布される予定です。

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2009年12月04日 09:07に投稿されたエントリーのページです。

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