5月3日(日)、伊勢和山極楽寺の仁王門前(中野間)で城山まつりが行われました。
このまつりは、当地域において戦国時代に繁栄した野間城をしのび、城にまつわる歴史を後世に広く伝えようと、地元野間城保存会が毎年開催し、今年で15回目を迎えます。
この日は、町内のよさこいチーム『あまのじゃく』の華麗なよさこい踊りでまつりが始まりました。
また、会場となった伊勢和山極楽寺の仁王門前からは、武者行列がスタートし、先頭の武者がたたく太く低い太鼓の音とともに、有志や多可ふれあいボランティアガイドなど歴史ファンら約30名がそれぞれ手作りの鎧甲を身につけ集落を練り歩きました。
極楽寺では、同城の城主3代在田光重が京の北方御門主の姫君と婚姻したときに宝物として所持したと伝わっている国指定重要文化財『六道絵』や『当麻曼荼羅図』などが一般公開され、住職から文化財や当地域の歴史についての説明がありました。住職の丁寧な絵解きをもとに、参加者たちは真剣な面持ちで聞き入っていました。
武者行列の後は、演劇好きの社会人、主婦、学生でつくる劇団SEAV(シーブ)による野間城の歴史にまつわる『野間の里よ永遠に』の演劇が行われました。
会場に詰めかけた約100人の来場者たちは、遙か遠い昔の野間の里に思いを馳せながら、連休のひとときを楽しみました。