加美区市原集落では、4歳のときに養女として市原集落に移り住み、山仕事で足を失い働けなくなった父の代わりに15歳で家計を支え、大正の時代に全国の「孝行節婦」3人の1人に選ばれた故森安小春さんの不屈の精神と徳を伝えようと、「孝行の里づくり」を進めています。
この一環として、同集落では「直接言うのはちょっと照れくさい孝行のメッセージ」に取り組み、今年で14回目を迎えます。
2月21日(土)、市原公会堂で作品の審査会が行われ、全国各地から総数1,533通のメッセージが寄せられました。中でも、全国12の小・中・高校から994通の応募があり、このメッセージづくりを授業の一環として取り組んでいる学校も増加しています。
また、国内に限らず、海外5カ国からも応募があり、審査会場は、多数のメッセージで埋め尽くされ、集落住民一堂、驚きと喜びの中で審査に当たりました。
審査では、メッセージ委員会の委員を含め、集落住民23人が素人目線で感動、感心しながら、また、ときにはちょっと涙ぐみながらも1通1通を読み返し、最優秀賞1点、優秀賞5点、佳作5点、入選44点の合計55(こうこう)点を選びました。
-今年度最優秀賞-
「だいっきらい!」困らせ続けた反抗期
今では早く家に帰りたくて 早く「お帰り」が聞きたい
お嫁に行くけど もう少しこの家の子でいさせて
岩崎百々子(静岡県 31歳)