加美区岩座神棚田で、棚田オーナーさんらが稲刈りを行われました

 彼岸を過ぎても蒸し暑さが残る中、たわわに実った棚田の稲を刈ろうと、棚田オーナーさん、集落の役員さんら約150名が、加美区岩座神集落に集われました。
 この集落は、山の斜面に石垣造りの棚田約350枚が連なっています。近年の担い手不足による農地の荒廃を食い止め、都市と農村の交流を図ろうと10年前からオーナー制度を始められました。今年は7区画をオーナーさんに開放されました。
 集落の役員さんのアドバイスを受けながら、鎌を手にしたオーナーさんらが、1株ひとかぶ刈り取っていかれました。
 収穫した米はオーナーさんが持ち帰ることになっており、1区画(約100平方㍍)で約30㎏の米がとれるそうです。 
 さて、驚いたことに、この日を待ち望んでおられたのでしょうか、町外からの棚田ファンの皆さん約10名が、稲刈り風景を熱心にカメラにおさめておられました。
 『昔はみんなこうやって。一本一本の稲を大事に干したもんです。懐かしいね。大変な労力だったけど、手を掛けたことだけあったね。格別に美味しかったように思います・・・・。』とカメラのシャッターを押さえながら話されたのは西脇市から来られたご夫妻。
 『・・・ここの棚田には、ほぼ毎年来ていて、毎年作品(写真)を作っているんですよ・・・。』と話されたのは神戸市から来られた男性。
 『ここの魅力は何なんでしょうね・・・。』との問いに、『そうやね・・・。やっぱり美しい緑、自然に癒されることではないでしょうか。日本の原風景なのでしょうね・・・。』と、会話をしながら、いつの間にか出来上がった稲木干しに、早くも赤とんぼが飛び交っていました。
 また、午後からは稲刈りを行った田んぼで、棚田コンサートが行われました。
 オーナさんによる『サムルノリ』(朝鮮半島で農耕文化の生活に活力を吹き込むため、農楽などをルーツとする踊り)等が行われ大いに盛り上がりました。

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