古民家・まちづくりセミナーが開催されました。

 昔の生活様式、伝統技術など、今に伝える古民家が多く存在している北播磨地域で、古民家のもつ歴史・文化・魅力を活かした個性豊かな田園風景や街並み存続を目指そうと、北播磨県民局主催(共催:多可町)の『古民家・まちづくりセミナー』が9月17日(月)多可町中央公民館で開催されました。
 遠くは大阪などからの参加者も含め、約100名が集まる中、まず、神戸建築文化財研究所の尾瀬糀司(おせこうじ)氏から、昨年度行われた、北播磨管内の古民家(茅葺き・瓦葺きの住居)調査の結果説明がありました。ここで、管内には400戸以上の古民家が存在し、その内4割以上が多可町にある事など、地域ごとにどのような古民家があるのか分布状況についての説明がありました。
 次に、NPO法人たんばぐみの副理事長:横山宜致(よこやまのぶよし)氏から古民家再生事例の説明がありました。このNPO法人はボランティアと市民ファンドによって古民家を再生されており、地域住宅推進協議会主催のコンペにおいて「地域住宅計画まちづくり部門 奨励賞」を受賞されています。実体験に基づく説明だけに、会場の皆さんは熱心に聞かれていました。
 また、兵庫県住宅計画課の松原清文(まつばらきよふみ)氏から県の古民家再生促進支援事業について説明もありました。
 最後に、今後も地域の気候・風土・伝統・文化・地場産業などを大切にしながら地域の発意と創意による住まいづくり・まちづくりを促進していこうと、次回2月を目処に当セミナーが開催される予定です。

古民家再生HP1.jpg  古民家再生HP2.jpg