多可町喜寿敬老会が開催されました。

 9月15日(土)ベルディーホールで、合併後初めての多可町喜寿敬老会を開催しました。町内には昭和6年生まれで喜寿になられた方が269名いらっしゃいます。そのうち127名がこの敬老会に参加されお祝いの式典を行いました。
 敬老会は、戦中と戦後の激動の時代を強くたくましく毅然と生きてこられた高齢者の皆さんを敬おうと、昭和22年、当時野間谷村(現多可町八千代区)の村長だった門脇政夫氏のご尽力により誕生しました。
 町長、議長らの挨拶の後、敬老の日を提唱された名誉町民、門脇政夫氏ご本人からのお話がありました。96歳になられる門脇氏が、ご登壇されると会場は水を打ったようになりました。
 そんな中、凛とした態度で1つひとつの言葉に力を込めながら『・・・長い間公務に就かせて頂き本当に有り難うございました。皆様の支えによってこのように元気で暮らさせて頂いています。・・・健康は貴重な財産です。健康に留意し、とにかく自分の人生を精一杯全うして頂きたい。本当に有り難うございます・・・。』と挨拶されました。
 会場には、ハンカチで目頭を押さえられる方もいました。
 また、本日の記念品として、門脇氏直筆の『五指不如捲』と書かれた扇子の贈呈がありました。これは、中国前漢時代の哲学者:淮南子(えなんじ)が説いた教えで、『五指のこもごも弾くは捲手(けんしゅ)の一垤(いっちつ)に如かず』と読み『ばらばらの指で弾く力は握り拳の一撃に及ばないように、個々に分かれて事を行う力は一致団結の力に及ばない』と言う意味です。
 今、多可町は合併して3年目を迎えようとしています。先人から教えて頂いたこの言葉の重みを胸に、改めて、大変な時代に沢山の経験を積んでこられたお年寄りの皆さんに感謝し、今後も確実に敬老の精神を受け継いでいきましょう。
 その他にも、播州歌舞伎、マジックショー、合唱などでお祝いをしました。

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