山田錦部会からエコファーマー258人が誕生しました
5月28日(月)多可営農経済センターで、JAみのり中町山田錦部会が開催され、エコファーマー認定証が、副町長から浦川素良部会長に手渡されました。『エコファーマー』とは、「持続性の高い農業生産方式」を目指す農業者(法人を含む)の愛称のことで、(土づくり・減化学肥料・減化学農薬)の3つの技術に対して県知事が認定します。
今回の認定書交付により、多可町全体としてエコファーマーは270人となりました。
さて、当部会では平成16年度より蔵元の福光屋から、農薬使用料を慣行レベルの半分以下に、化学肥料を0.1%以下にした『特別栽培米』の要望を受けていました。日本酒の消費低迷により、年々山田錦の生産調整が厳しく危機感を抱かれておられた折から、現状を打破し継続的な産地維持のため『特別栽培米』に取り組むことになったわけです。
当初、病害虫雑草の発生や収量に不安はありましたが、会員の皆さんの協力・農業関係機関の指導により、平成18年度の山田錦特別栽培米の取組面積は110haにも及びました。今では安全・安心のブランド米としてPR出来ています。
また、農林水産省では、化学肥料や化学農薬の多用により環境汚染や農地の生産力低下の解決のため、今年度から、農地・水・環境の良好な保全とその質の向上を図る新たな対策事業を展開しました。この制度の支援農家は、農産物の特別栽培に取り組む『エコファーマー』ですが、同レベルの『特別栽培米』を、国の施策より先んじて行っていたことが結果的に実を結び、この度、スムーズに認定取得することが出来たというわけです。なお、申請についても当部会で率先して推進され、各集落の支部長さん、農会長さん等の協力のもと取りまとめ頂きました。
なお、今回の認定当たり農業関係者は「このように地域をあげてエコファーマー取得をする地域は近隣に例はなく、これを励みに多可町の農業振興に繋がれば」と話されていました。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:11:22