加美区岩座神で万年草の挿し芽を行いました

 7月22日(日)加美区岩座神で、万年草の挿し芽を行いました。
当集落は、全国棚田100選に選ばれた棚田が集落内に広がっています。
 さて、万年草は5月頃黄色の可愛らしい花を咲かせますが、当集落では、摘んでも枯れない生命力に着目し、棚田を支える石垣の間に植え込むことで、雑草を押さえつつ景観美化を保持しようと平成10年から植栽しています。植栽にあたり神戸大学から助言を頂いた経緯もあり、今年も約15名の学生がボランティアで参加されました。また、神戸、大阪、姫路から来られた棚田オーナー約80名も参加され、約7000個のビニール鉢に万年草の挿し芽を行いました。
 なお、例年ならば集落内を流れる川の中でアマゴつかみ捕りを行うのですが、前日までの雨の影響で、今年は、青いビニールシートを使った仮設の囲いで行いました。
 神戸市から来られた棚田オーナの杉本隆人(50代男性)は、棚田オーナー制が始まった平成9年来のオーナーさんです。
 『初めてこの地に来た時は、風景の綺麗さに感動しました。特に御霊神社と山々の木に不思議な力を感じました。田植えなど土を触ることだけでも新鮮な体験です。5年ほど前、外国から来た私の友人は、ホームシックや色んなストレスに悩まされて困っていたのです。しかし、ここに来て、川の中で魚つかみ捕りなどに参加させてもらったんです。初めは怖がっていましたが、小さな子ども達が何のためらいもなく話しかけてきたり、ぶつかってきたりして伸び伸びしている光景にいつの間にか溶け込んでいったんでしょうね。最後には、子どもと同じように大きな声を上げてはしゃいでいました。それからピタリと病院に通わなくなったんですよ。リハビリ力というか癒しの力というか、不思議な力がありますよ。ここは・・・。』と話されました。
 途中で小雨が降りましたが、参加者は、集落の婦人の皆さんが作られたカレーと、捕れたてのアマゴを頬張りながら自然の懐(ふところ)に包まれて時間(とき)を過ごされました。

岩座神マンネングサHP1.jpg  岩座神マンネングサHP2.jpg  岩座神棚田HP.jpg  岩座神アマゴつかみHP4.jpg