有機栽培の山田錦を使った高級酒、フランス・パリへ!! 蔵元「福光屋」と交流研修会を開催
日本一の酒米「山田錦」の刈り取りを間近に控えた中区坂本で、10月11日(木)、坂本営農組合の皆さん、蔵元の福光屋(石川県)、農協、西脇農業改良普及センターの職員ら約30名が集まり交流研修会が開催されました。
この集落の水田面積は約23ha、そのうち11.6haを福光屋と契約栽培されています。なお、11.6haの内訳は、9.6haが特別栽培、2haが有機栽培(100%無農薬・無化学肥料栽培)となっています。
当集落が福光屋と契約栽培を始められたのは1960年。47年もの間、土づくり等の地道な活動を行う一方、平成15年に農事組合法人を取得、そして、今年8月には厳しい栽培基準が求められる日本農林業規格(JAS)の申請を行われています。
福光屋の福光松太郎社長は挨拶の中で次のように語られました。
『・・・日本酒全体の消費量は年々減っていますが、純米酒(醸造用アルコールを用いない高級酒)は確実に消費が増えています。これは日本酒の分野に2極化(高級酒とそれ以外のお酒)が進んでいることを意味します。福光屋は、この純米酒の分野をしっかりと築き上げていきたい。現在、アメリカ、アジアに輸出していますが、さらに今年の4月からフランス・パリにサロンをつくり、この純米酒を扱っています。有機栽培の山田錦を使った高級酒の需要は、世界に広がっています。有機栽培2年目となる今年、人間もバテてしまうほどの暑い日が長く続きましたが、確実に数量を増やして頂きました。(昨年0.16ha→今年2haへ)酒米有機栽培のパイオニアとして非常に期待しています。・・・』
次に、坂本産山田錦で造られたお酒の紹介がありました。
団塊世代の男性向けに造られた5年熟成の『黒帯・燦々』、常温より少し低い温度で淡熟させた『初心(はつごころ)』、熟成期間の違いによって4種類のブランド酒をつくった『百々登勢(ももとせ)』。
それぞれお酒の特徴を真剣に聞き入る坂本営農組合の皆さん。
また、農協や普及所、坂本産山田錦の栽培顧問が、今年の特別栽培米や有機栽培の育成状況説明を行いながら、蔵元と生産者との交流を深められました。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:12:11