中区間子でキツネ狩りが行われました

 1月19日(土)午後8時、中区間子の加都良神社(かつらじんじゃ)でキツネ狩り行事が行われ村人約70人が集まりました。
 キツネ狩りとは、村の境界や山の麓などに御幣を立てて回り農作物を荒らすキツネを追う小正月の行事で、県内では播磨の北部から但馬地域で見られます。
 この行事に参加するのは、親(おや)とよばれる中学1年生から小学3年生までの男子5名です。独特の抑揚と節回しのある唱え文句で村内12カ所を回りました。
 はじめに神前で、御幣を立てる12カ所の担当者をくじで決めました。次に、子ども達が御幣を持って境内を数回、右に左に巡回しました。
 そして、『オロロヤ トオロロ ヨーイ ヨーイ コドモヨー ワリャ ソコデナニヲスル ワカミヤサンニ タノマレテ キツネガリ ホーイホイ』と何とも不思議な文句を唱えながら、1カ所目の境内の隅に御幣を立てました。
 その後、神社を出て2番目の場所、3番目の場所と順番に御幣が立てられました。道すがら子ども達は何度も何度も独特の文句を唱えて歩きました。場所によっては地盤が固く、子どもが体重をかけて一生懸命、御幣を差し入込む場面もありました。
 約1時間半かけて12カ所を回った後、河原から1人3個の石を拾い山めがけて投げ込み、無事キツネ狩りの行事は終了しました。
 遅い時間帯で足取りも重くなっていましたが、月の光に照らされながら12カ所無事に御幣を立てた子ども達の顔は、安堵感と達成感でいっぱいでした。

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