杉原川でコウゾの川さらしに挑戦!!

 バシッ。バシッ。「わあ、冷たい!!」
 水しぶきとともに児童の声が響き渡る。
 1月10日(木)杉原谷小学校周辺の杉原川で、同小学校の6年生(33人)が自分の卒業証書を作ろうとコウゾの川さらしに挑戦しました。
 これは、地域の伝統文化「杉原紙」を生かして学校づくりを行おうと昭和57年から取り組んでいる地域カリキュラムのひとつです。同学校の児童は(全校児童179人)それぞれ学年ごとに、ちぎり絵や絵手紙、版画などを通じて杉原紙に対する理解を深めています。なかでも6年生は、紙の原料であるコウゾの刈り取りから紙漉までの全工程を行い、杉原紙を使ったオンリーワンの卒業証書を作成します。
 「コウゾは、冷たくきれいな水にさらすほど美しい紙になりますが、今年は比較的あたたかいので真っ白な紙になるのか少し心配です。」と語る担任の先生。
 しかし、カッパ姿に長靴を履いていても冬の川は体にこたえます。児童達はお互いのしぶきを被りながらも「きれいな紙を作りましょ」と歌う児童の声とともに、約半時間コウゾの川さらしを行いました。
 収穫時は茶色だったコウゾは、蒸して、皮をはぎ、黒皮をとって川にさらしていく過程で段々白くなっていきます。その変化も楽しみながら、児童達は、今後、釜だき・コウゾみだし・紙たたき等の作業を行い、1月22日に紙漉に挑戦します。

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