地域協議会が今期の活動を報告
3月26日(水)多可町中央公民館(中区茂利)で3区の地域協議会委員28名が集まり、今期最後の地域協議会全体会が行われ2年間の活動報告を行いました。
1期目の委員45名は(中区15名、加美区15名、八千代区15名)の任期(2年)今月末に満了を迎えます。
まず、中区からは(代表:遠藤堅太郎さん)住民と行政との協働で解決すべき地域課題として①バイオマスタウン②山田錦振興の2点について意見がありました。まちづくりは意見を出すだけではなく、意見を出した者自らが率先し行動していくものとして、当協議会の働きかけにより地域から天ぷら油の回収に成功。公用車1台(給食配送車)にBDFを利用出来たことや、同区坂本地区の有機堆肥使用の栽培を中心に日本一の酒米『山田錦』の歴史、栽培実力を積極的にPRしていきたいと語りました。
加美区からは(代表:山口邦政さん)47ページにも及ぶ冊子『加美区みんなのまちづくり計画-持続可能な社会を創る実践計画-』に基づき活動報告がありました。同計画は、同町シンクタンクのメンバー藤岡秀英准教授(神戸大学)やそのゼミ生の協力により作成。昨年7月から9月にかけ述べ5日間、同協議会の委員とゼミ生が同区内13集落の現地聞き取り調査等を行いました。まちづくり計画は5章に構成されており、地域を守り育てる「村づくり事業」のために(第2章)や加美区の地域資源の活用と産業振興(第3章)、加美区の絆を育てる(第4章)等があります。今後はこの計画を実行出来る土壌づくりを行っていきたいと語りました。
八千代区からは(代表:恋田多津子)八千代区独自の広報紙「きらり」の発行や、地域住民におけるアンケート調査の実施、ソフトボール大会を通じて同窓会活動が活発に出来た等の報告がありました。
また、町に対して少年少女のスポーツ施設利用料免除や学童保育の小学6年生までの拡大、企業誘致についての意見もありました。
3区からの報告を受けて藤岡准教授は「改めて地域協議会は何をするところか、その意義を考えつつも、やはり地域協議会ならではの役割を明確にしていく必要があるのではないか」とし①旧町からのまちづくりの継承と発展①社会・環境の変化に対応し若い世代が定着・地域産業の活性化③地域協議会自身が地域の隅々の特長を知ることで今後のまちづくりを進めていく必要があると語りました。そして、具体的な活動のために、具体的な調査で問題を明確にしていくことの必要性を説きました。
また、戸田町長からは「全国的に見ても例があまりない形態の地域協議会。どことも手探り状態で進んでいるような中で、当町の地域協議会の取り組みはその回数、質ともに全国一ではないかと誇っている。」とし、今月末に任期の区切りを迎える委員に感謝を述べつつ、各区からの提言に応えました。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:08:55