歴史街道事業 八千代区へ広がる

 町内の歴史遺産を貴重な観光資源とし、町内外の人々に愛され親しんでもらおうと、歴史文化資源を活用した町の賑わいづくりや空間づくりを目的とする歴史街道事業が八千代区に広がっています。
 これは旧中町が取り組んでいた事業で、旧中町では地域の特性を活かして(郷を行政区分に用いている。)郷単位で町歩きコースを作ったり案内看板等の設置を行ってきました。新町多可町でも同事業を継続し他の2区にも広げようと、昨年6月末に発足した観光交流協会(育成部)と町の協働により、9月頃から歴史遺産の整理を行ってきました。
 会員で話し合った結果、今年度は八千代区から広げていくことに。部員らは、町史や観光パンフレット、歴史愛好家が作成した資料等を持ち寄り、基礎資料づくりを続けてきました。現在、膨大な資料を1つにまとめつつ、八千代区として大きく4つの基本柱を決め進めています。
 3月8日(土)、4本柱のひとつ『野間城と極楽寺』についての資料を整理するため、同部の会員や歴史愛好家7人が野間山城に登りました。
 野間山城は、南北朝時代から戦国時代の終わり頃までの約220年間、赤松円心の孫・朝則(とものり)を祖とする在田氏によって何回か使われた山城です。
 八千代区の歴史街道事業を進める観光交流協会育成部の草譯朝雄さんは、資料を片手に部員らに曲輪や堀切、石垣について1つ1つ説明を行いました。今回撮影した写真等も基礎調査としてとりまとめ、歴史遺産マップづくり等に活用する予定です。
 なお、来年度には加美区の歴史資源も整理していく予定で、これらの基礎調査資料をもとに歴史巡りのコース等も作っていく予定です。

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