中区東安田で柴燈大護摩供

 3月9日(日)中区東安田の武嶋山で、天下泰平、五穀豊穣を祈願する柴燈護摩供養が行われました。
 多可十景の1つに数えられる同山には、十一面観世音菩薩や大日大聖不動明王などが祀られている清願寺があります。同本堂の北側約50㍍に、高さ数十㍍の大岩があり『摩崖仏』が刻まれています。これは、修験道の祖とされる神変大菩薩です。菩薩の長さは約1.8㍍、像の左右には梵字も彫られています。貞享元(1684年)に同寺が再建されたとされていますが、開山時期はよく分かっておらず『摩崖仏』もいつ誰が彫ったモノかは定かではありません。
 春の陽気に包まれたこの日、朝から村人達が数回にわたり護摩焚き用の丸太を山に持って上がり護摩供養の準備を行いました。
 供養には、山伏6人がホラ貝や錫杖(しゃくじょう)を手に、奉弓の儀、奉剣の儀、奉斧の儀などで四方を清めた後、護摩焚きを行いました。
 もくもくと白い煙がわき起こると、懸命にポラロイドカメラを向け始めた村人に、数人の村人が寄ってきて写真の写り具合を確かめていました。何でも、煙に鬼や龍が写ると言われており、撮れたての写真に写っている不思議な模様を指さして「これが人の顔かな」と早速分析を始めていました。
 地元の集落で受け継がれているこのような護摩供養に、大阪からの来客者もありました。
 集まった約70人の村人達は、家内安全などと書いためいめいの護摩木が燃え上がるのを見守りました。

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