農業の担い手育成推進大会を開催

 3月13日(木)、効率的で安定的な農業経営を目指そうと多可町と西脇市内の農業者約130人が、西脇市民会館で担い手育成推進大会を開催しました。(みのり農業協同組合主催、両市町の担い手総合支援協議会共催)
 大会ではまず、JA兵庫アグリ対策部の坂木陽一部長から農業を取り巻く情勢について報告がありました。
 次に、両市町から先進地の事例発表がありました。
 多可町からは、昨年12月に農業法人を取得した加美区多田集落の小寺弥輝さん(農事組合法人エコファーム多田の組合長)が現状の取り組みについて発表しました。同集落の農地は32haですが、高齢化で後継者がいないことや、農地の進入路が急傾斜のため農業機械の出入りに大きな危険が伴う等の理由から、農地の荒廃が進んでいました。そんな中、当時農会長だった小寺さんは、ある研修会で『農業を経営する』という発想に強く共感。集落内で共同経営すれば、農家個々人の負担が減り農地の適正管理もできるのではないかと考え、町や農協、西脇農業改良普及センターと協力し、集落内で農地を所有する130世帯の20歳以上の男女にアンケートを実施。
 この結果をもとに集落で全体会を開催したり、各農家へ訪問を続けたりと集落営農に対する理解を得てきました。はじめは厳しい意見・批判も多く計画通りにはいきませんでしたが、現在では利益を営農組織の運転資金として利用出来るようになるなど、信頼も得られるようになった等の小寺さんの説明に参加者は熱心に聞き入りました。
 約2時間半の大会で、農業の担い手育成と今後の農業経営について理解を深めました。

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