集落の宝『ジュンサイ』でむらづくり

 6月22日(日)中区曽我井の逆池(さかさいけ)で「ジュンサイまつり」が行われました。
 毎年6月には、同池の表面を覆うように「ジュンサイ」が自生します。
 「ジュンサイ」の若芽部分は寒天質で覆われており、日本料理の食材として珍重されています。
 『今では、神戸や大阪からも多くの人が来られるようになりましたが、少し前までは、集落民ですらこのジュンサイを知らなかったんです。まずは集落民に知ってもらおうと始めたのがこの「ジュンサイまつり」なんです。』と語る田口秀孝区長。
 今年で10年目を迎えた「ジュンサイまつり」は曽我井集落を代表する取り組みの1つとなっています。  逆池にたらい船を浮かべ、先頭が長い竿で舵をとる。早乙女姿の3人娘が池の表面を覆ったジュンサイを一株ひと株採り始めると、一斉にカメラのシャッター音が鳴り響きました。カメラマンの数約50人。
 この他多くの観客に見守られながら、早乙女を乗せたたらい船は静かに池を一巡し採れたてのジュンサイが大きな入れ物に移されました。
 今年の「ジュンサイまつり」は、曽我井産のそば粉に練り込んだ「ジュンサイそば」の出店がありました。その場でそばを打つなどの工夫もあって来場者が列をなす盛況ぶり。
 また、大正3年の消防ポンプを使ったアトラクションも行われました。これは、逆池から4人で消防ポンプを手動で上げ下げして水を引き上げ、池の中に設置した的に水をあてるというもの。
 勢いよく的に水が当たると花火が上がる仕掛けが施されるなど、的や仕掛けは全て集落民の手づくり。
 地域の資源(ジュンサイ、消防ポンプ等)を見事に活かした取り組みに、集落民、来場者約400名は大いに盛りあがりました。

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