すこやかに生きる 加美区多田で健康を考える集いを開催

 心と身体の健康について考えようと5月5日(月)加美区多田集落の林松寺で『第2回多田の健康を考えるつどい』が開催されました。
 同寺は、鎌倉時代に全ての生き物の病気を治し安楽を与える仏様として作られた薬師如来が祀られています。
 はじめに、集落民ら約50名が参加して健康祈願が行われました。
 このあと、四天王寺大学教授で医学博士の奈倉道隆先生から『すこやかに生きる知恵と慈悲』と題したお話がありました。
 健康に生きることは「病気」にならないというだけでなく「生活機能」(歩く、食べる、話す、聞くなど)を健全に保つことも重要としたうえで、1400年前に始まった日本の医療・福祉・教育機関(施薬院・飛田院・敬田院)について触れ、社会資源としてのお寺がとりもつ地域保健・福祉の時代になってきているのではと説きました。
 そして、「治療の場」だけでなく、適切な介護の力を借りながら自分の力が精一杯出せる「地域の介護の場」(人と人とのつながりの場、心を込めてお互いが出会える場、先生はこの機能をお寺に期待)が必要なのではないかと語りました。
 奈倉先生の物腰柔らかい語り口調によって、参加者は改めて健康に生き生きと暮らすことの意義を静かに深く感じていました。

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