都市部の若者を集落へ  むらづくり協議会全体会を開催

 5月15日(木)交流会館(加美区)で、むらづくり協議会全体会を開催しました。
 多可町には62の集落がありますが、それぞれ集落に根ざした住民主体の取り組み(伝統歴史、交流等)を行っています。同むらづくり事業は、集落ごとの取り組みを大切にし、それぞれが輝き互いに連携することで町全体のコミュニティと自治意識を高めようとするものです。
 なお、同事業に取り組む集落には初年度50,000円を限度に、また、2年目から6年目の5年間には毎年300,000円を限度に助成金を交付します。
 全体会では今年度の活動にむけて、藤岡秀英先生(神戸大学経済学研究科准教授)から『持続可能なむらづくり実践のために』と題した講演がありました。藤岡先生は、今後、同地域のむらづくりには、都市部からの若者を巻き込みながら若者が来る(定着する)町づくりが必要なのではないかと語りました。 藤岡先生はまず、過疎化の現状に触れこのまま何もしなければ荒廃は免れないとしたうえで、同協議会の認識のあり方が、集落の将来に大きく異なってくると説明。行政が集落の維持・方向性を見通していくことは大変困難な時代であるため地域住民が主体となる町づくりが必要であると語りました。そして、人口流出が激しい同地域(中山間地域)には、豊かな自然と人としての社会的な信頼関係を希求している都市部の若者に訴えることが有効なのではないかと説きました。
 参加したむらづくり協議会の代表ら約50人は、熱心に聞き入りました。
 なお、町内64集落のうち、今年度は60集落が当事業を利用し、むらづくり活動を行う予定です。

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