石垣を守る!!岩座神棚田でオーナーの田植えを開催
5月18日(日)、輝く太陽のもと、棚田の里・岩座神集落で「棚田オーナー田植まつり」が行われました。12年目となる今年は、東大阪や京都、神戸、西脇などからオーナー合計19組、約100人が参加し、田植えに汗を流しました。
最初に、オーナー10年目を迎えられる3組に棚田保存会から感謝状が送られました。オーナーは「こちらが感謝状を贈りたいくらいお世話になっている。1年に10回以上訪れているので、10年間で100回以上になるが、全く飽きない。これからもずっとお付き合いしたい。」と言われました。
そして、いよいよ田植えです。それぞれ抽選で決定した6ヶ所の田んぼに分かれ、保存会のメンバーに教わりながら、一束ずつ手作業で植えていきます。木の尺を使いながら、できるだけまっすぐに植えていくのですが、これがなかなか難しい様子。「あれ~、曲がってしまった。途中までは順調にできたのに。」「こっちは隙間が空きすぎたわ。」など、少しデコボコした田んぼに、笑い声や会話も弾みます。初めて参加した小学一年生の女の子は、「泥の感覚が気持ちいい。すごく楽しい。」と夢中になって植えていました。
お昼には、婦人会の手作りの混ぜご飯がふるまわれ、オーナーは口々に「岩座神のお米はおいしい。」「少し多くて食べきれないと思ったけどペロッと平らげてしまったわ。」と、舌つづみをうたれていました。
美しい棚田を守り活かすため、平成9年に開始された棚田オーナー制度。田植えの後は、草刈り、かかし作り、稲刈り、棚田コンサート、わら細工教室、そば打ち大会など、数々のイベントが企画されており、それらを通じて集落とオーナーとの交流を深めていきます。
最後に、お昼も終わりひと息ついた頃、岩座神集落の子どもたちが「いしがき」と書かれた手作りの箱を首にぶら下げ、1人ひとりのオーナーにくじ引きやお菓子を配っていました。子どもたちは声を合わせて、「石垣を守りたい」と真剣な眼差しを向けていました。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:12:21