『実盛さんは御上洛、稲の虫はお供せい』 中区奥中で稲の虫送り
7月5日(土)、中区奥中で、「奥中稲の虫送り」が行われました。
これは、稲の豊作を願い害虫駆除を目的とした伝統行事であり、一時途絶えていましたが、約20年前に見事に復活されました。
当日は、「あまのじゃく」によるよさこい踊りではじまり、区長さんから「夏の夜の火の祭典を楽しんでほしい」とあいさつがありました。
「村内一家一たいまつ」の合い言葉どおり、子どもからお年寄りまでたくさんの人が松明に火を灯して列を作り、田の間を練り歩きました。
小学生の男の子は虫送りが楽しみで仕方がない様子で、松明に火が灯ると大事そうに両手で抱え、「実盛さんは御上洛、稲の虫はお供せい」と大きな声で叫んでいました。
掛け声・鐘の音・太鼓の響きに乗せて松明の火が田と田の間をゆっくりと流れていく様は、日が沈み辺りが暗くなるにつれて、より一層幻想的になりました。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:04:45