綿を通じて仲間と楽しく過ごす 『花の家』で綿の花咲く

 加美区門村にあるデイサービス施設『花の家』で、現在、黄やピンクの綿の花が見頃を迎えています。
 ここでは、約6㌃の土地に24種類の綿を育てています。
 そもそも同施設で綿を育てることになったのは、10年前のある活動に端を発します。
 10年前の1999年は、日本に綿が伝わって1200年目の年。
この年を記念して、仲間に綿の種を融資(配布)し、収穫時に収穫の一部を返してもらう『コットンボール銀行』が西脇市で発足。
 先人が守り育ててきた綿の種を次代につなぎ、昔ながらの道具を使って糸紡ぎや織物の技術を伝え、『衣の文化』を見つめ直す運動が全国に広がったのです。
 また、1999年は国際高齢者年であったこともあり、高齢者が綿を通じて次世代に日本文化のすばらしさを伝えていこうとする気運も相まって、北海道から沖縄まで約150人の会員が集まりました。
 『花の家』でも、同銀行の取り組みに賛同しつつ、綿とともに仲間と楽しく過ごせるようにと、昨年から様々な株を試験的に植え始めました。
 『綿の花でお年寄り自身の交流が広がり介護予防につながるとともに、地域の子ども達にも触れる機会をつくることができれば』と語る同施設 園芸福祉士の東正行さん。
 なお、9月には綿の摘み取りが行われ、綿を紡いで小物を作る等の計画もされています。

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