多可高等学校で『生き方講演会』を開催
11月12日(水)、県立多可高等学校で「生き方講演会」が行われました。
これは、同校が取り組む「福祉のこころ」を育む授業の一環で、障がい者問題を通して人間としてのあり方や生き方を考え学ぶ講演会です。
この日は、高橋明先生(大阪市障害者スポーツセンター・スポーツ振興部スポーツ課長)を講師に招き、「可能性を信じて~変化する素晴らしさ-パラリンピックを通して-」と題して、全校生徒417人と中町中学校の3年生125人が障がい者福祉について学びました。
講演会では、6歳で亡くなったダウン症の小児やその家族のあり方、障がい者となった人たちの心のあり方や生き方、そして、障がい者スポーツとは何かを説く貴重な内容が話され、生徒たちは改めて「福祉のこころ」について見つめ直しました。
講演会の中で、高橋先生は「そもそも「障がい者のスポーツ」という特殊なスポーツはありません。障がいのためにできにくいことがあるだけです。「何ができないのか」ではなく「何ができるのか」に視点を向け、用具やルールを工夫しながら行われているものを「障がい者スポーツ」と呼んでいます。障がいに合わせて、プレーするのに不便なところを工夫すれば、障害のある人もない人も同じように一つのスポーツを楽しむことができます。それが障がい者スポーツです」と真の障がい者スポーツのあり方について話しました。
また、講演会の最後には、生徒会長から「ぼくも社会福祉基礎で、車いすバスケットに挑戦しました。今回、障がいとは何かを真剣に考えることができました。「何ができないのか」ではなく「何ができるのか」という言葉は、とても印象的でした」とお礼のあいさつがありました。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:07:48