加美区熊野部で『すべきり餅』行事
1月25日(日)、熊野部集落で『すべきり餅』行事が行われました。
これは、少なくても120年程前から伝わる伝統行事で、早朝から村人が集まり、氏神・稲荷神社にお供えする「大鏡餅」、集落の皆さんで味わう「手の窪」、藁でも切れる「すべきり餅」の3種類のお餅を作りました。
まず、最初に作る「大鏡餅」は、「手伝い」と呼ばれる男性10人が、5人一組になり、藁を敷き詰めた餅つき場で、「オバン」と呼ばれる男性の指示に従い餅をつきます。「手伝い」は、白い割烹着・マメシボリ、草履を身につけ、口にサカキの葉をくわえた姿でリズム良く餅をつきました。 6升の大鏡餅が2つつき上がると、「大当人」2人が神社へお参りし、餅が無事につき上がったことを報告しました。
次に「手の窪」を作りました。お餅がつき上がると、集落に放送が流れ、村人みんなで柔らかいあんこ餅・きなこ餅を味わいました。
最後に「すべきり餅」を作りました。「めでた、めでたの、若松よ~」という「オバン」が歌う「すべきり歌」に合わせてつき上がったお餅は、わら藁を2本敷いた八寸お盆にのせて、神主・住職をはじめ行事の関係者に配られました。
なお、今回つき上がった「大鏡餅」は、2月1日に行われるお当渡しの行事で稲荷神社にお供えされます。
- 投稿者:企画情報課
- 日時:11:18